ドローン「長時間飛行」研究 星山工業、従来の3倍!30分成功

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ドローン「長時間飛行」研究 星山工業、従来の3倍!30分成功

南相馬市の建設業、星山工業は小型無人機「ドローン」の長時間飛行を目指して、超軽量化と小型燃料電池システムの研究開発を開始した。同社によると国内で同様のシステムを研究しているのは同社を含めて3社で、県内企業では初めての取り組みという。現行法が規定する諸課題をクリアでき次第、製品化する方針。

 星山工業は八戸高専名誉教授で元埼玉大工学部助教授の杉山和夫工学博士を技術顧問に迎え、2月に実証機を完成させた。実証機は相馬野馬追の御神旗から「神旗01」と名付けた。

 開発を進める上で、南相馬市に本年度から順次開所予定の福島ロボットテストフィールドを活用、将来的には市内に生産拠点の建設を目指す。星山天社長は「南相馬ブランドとして確立したい」と話す。

 同社によると、農薬散布など重量約10キロの資機材を積んだ産業用ドローンの飛行時間は7~10分。飛行時間の延長には機体の軽量化とともに供給電源の小型・大容量化が不可欠とされる。

 同社は超軽量炭素繊維複合材料を使い、機体重量の約2割削減に成功。炭素繊維複合材料製の水素タンクを積んだ小型燃料電池などを生かした供給電源システムを活用し、従来の3倍、約30分の飛行時間を地上実験で成功させた。

 ドローンの長時間飛行が実現すれば、環境、物流ビジネス分野や災害救助現場などでの活用が期待される。しかし、現行の高圧ガス保安法では高圧ガスボンベの飛行移動に関して、落下時の衝撃防止措置といった安全面の確保などクリアすべき規定、課題が多い。

 同社は前段階として超軽量機材を使用することで約20分の飛行時間を実現した産業用ドローンの来年の商品化を目指し、小型燃料電池システムの開発に向けてさらに実証実験などを進めていく。